このページの表題のように、シートには素材の特性があります。
テント倉庫や荷捌きテントなどの屋外施設の場合、工場内・外の間仕切りの場合、どんな特性のものが使えるかといったことについても法規や政令などによる取り決めが存在しています。
こちらでは、その特性と利用可能場所について情報を整理していきます。
テント倉庫や間仕切りの目的で利用するシートについては、法規や政令などによりいろいろと条件が存在します。例えばテント倉庫のような屋外使用の場合は、風雪に対する強度のほか、火事になった場合に周囲への影響を抑えるためのシートの燃えにくさなどがこれにあたります。中でも燃えにくさに関する特性については「不燃シート」、「防炎シート」の表記のほかに「不燃材料」、「準不燃材料」、「難燃材料」など一見して違いが判りにくい説明がついたものもあります。
その中で「不燃シート」や「防炎シート」と呼ばれるものがどういう区別になっているのか、また、「不燃材料」、「準不燃材料」、「難燃材料」の説明との関係について見ていくことにします。
『不燃シート』とは燃え抜けない特性のあるシートのことを言います。
実際には、炎が当たると表面は溶けたり燃えたりしますが、反対面には炎がいかないので、燃え広がることがありません。
※前述の「不燃性能試験・評価」の結果「不燃材料」としての評価を得たシートです。※不燃材料は「NM」で始まる大臣認定番号を有します。
国土交通省認定(不燃材料認定)適合品シート
建築基準法第2条九号及び同法施工令第108条の2に定める材料であり、
「不燃性能試験・評価」の結果「不燃材料」と認められたもの
『防炎シート』とは燃えにくい特性のあるシートのことを言います。
実際には、炎が当たると燃えますが、炎を取り去ると自己消火性によりそれ以上燃え広がらないという性能を有したシートのことを言います。
『難燃』と同義で使われます。
※前述の「不燃性能試験・評価」の結果「難燃材料」としての評価を得たシートです。※準不燃材料は「QM」、難燃材料は「RM」で始まる大臣認定番号を有します。
日本防炎協会認定No.(防炎製品)
消防法に基づく防炎規制以外のもので、学識経験者・消防機関・使用者団体から成る「防炎製品認定委員会」が定めた防炎性能基準等に基づき防炎協会が認定したもの
建築に利用できる素材には、その特性により「不燃材料」、「準不燃材料」、「難燃材料」の特徴があります。
これは、平成12年に改正された建築基準法で定められた「不燃性能試験・評価」により、火災が起きたときと同じ条件で熱が加えられたときに、どれだけの時間熱に耐えられるか、熱が加わった時に燃え落ちたり溶けたり割れてしまったりしないか、加熱状態が続いたときに逃げる際に有害となるような煙やガスが発生しないか、などのチェック項目に対してどのレベルで対応ができる素材かをテストした結果をもとに評価が下されます。
この評価をもとにして国土交通大臣の許可を受けた建築材料については「不燃材料」、「準不燃材料」、「難燃材料」の表示が認められることになります。
なお、「不燃性能試験・評価」における各材料の評価基準は以下の通りです。
区分 | 対燃焼時間 | 対変形性能 | ガス等の発生について |
---|---|---|---|
不燃材料 | 加熱開始後20分間燃焼しない。 | 防火上有害な変形、溶融、亀裂その他の損傷を生じない。 | 避難上有害な煙又はガスを発生しない。 |
準不燃材料 | 加熱開始後10分間燃焼しない。 | 防火上有害な変形、溶融、亀裂その他の損傷を生じない。 | 避難上有害な煙又はガスを発生しない。 |
難燃材料 | 加熱開始後5分間燃焼しない。 | 防火上有害な変形、溶融、亀裂その他の損傷を生じない。 | 避難上有害な煙又はガスを発生しない。 |
※「不燃シート」や「防炎シート」の表記については、建築基準法で定められた建築素材の「不燃性能試験・評価」により評価を得たシートのみに表示が認められるもので、許可されたものについては並行して「不燃認定番号」などの認定番号の登録がされています。※「準不燃材料」、「難燃材料」については「防火材料」という扱いになります。
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